株式会社石見造園(島根県益田市) 施工例ページ
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「茶と糀・梅田屋」 家の歴史を繋ぐ店舗の坪庭

ライティングされた夜の坪庭
ライティングされた夜の坪庭
2020年7月23日に邑南町にオープンする、カフェ「梅田屋」の坪庭工事をご紹介します。
お住まいを改築されたカフェの坪庭は、入り口とお客様の席の二方向から見ることができます。

店名の「梅田屋」は施主様のもともとの屋号。店内の襖にも梅が描かれ、庭には明治以前からという家の歴史を感じさせる大きな松があります。
そこで、坪庭に竹を使い縁起良く「松・竹・梅」として外(庭)と中(店)を繋ぎ、またかつての家の歴史も繋いでゆくと言うコンセプトで作庭しました。


昼真の自然光の坪庭
自然光がスポットライトのように射し込み、屋外のような自然な印象の昼間の坪庭
この坪庭は建物の内部ににあるため天然の竹は育たず、また入口は50冂で使用できる資材にも制限がありました。
そこで、小ぶりながらも厳選した石と高級感のある人工の竹を使い、邑南町の豊かな自然をテーマに造形。割栗石で山の荒々しさを、延石は雲や風、白砂利で川を表現し、中央には景石のオブジェを配置しました。錆がのった延石が、家の歴史も感じさせてくれます。


昼の自然光の坪庭
坪庭の窓は床面からの高さが1mほどと低く、客席や玄関からは見おろす視線になります。
その視点を活かし、延石と景石のオブジェを浮遊しているように据え、視点を中央に集中させることで周辺が背景として自然に納まるように狙いました。
重量感のある石が宙に浮く意外性と照明の効果による陰影が相まって、自然素材の良さ、面白さを改めて感じることができます。


昼間のスポットライトの坪庭
ライティングの効果によって見え方が変化します。暖色系のスポットライトで落ち着きを感じさせる昼間の坪庭
人工竹はタカショーの「アル銘竹・孟宗若竹」。とてもリアルで高級感のある人工竹で、石と組み合わせても違和感がありません。
見た目の美しさだけでなく、剪定や水の管理も必要なくローメンテナンスというメリットもありますから、室内の庭の緑やオブジェとして最適な素材です。


「茶と糀・梅田屋」 島根県邑智郡邑南町日貫3039 (2020年7月23日オープン)

CADによる図面とプレゼンテーション
プレゼンテーション
【プレゼンテーション】
平面図
【平面図】
パース
【イメージパース】
日本では縁起物として発展した松竹梅。中国では「歳寒三友」と言われ、文人画の画題のひとつです。
厳寒に耐えて葉の緑を保つ松と竹、寒中に花を開き良い香りを漂わせる梅は、逆境や困難の中でも節操を保ち清廉潔白でいようという文人の理想を表現したものでした。

かつでの文人たちがこれら三木を困難な時代の友としたように、様々な出来事が続く今の世にも、この小さな庭が施主様とお客様に憩いのひとときをお届けすることができたなら幸いです。